ウミグモ綱(ウミグモこう、学名: Pycnogonida)は、鋏角類に属する節足動物の分類群(綱)の1つ。構成種はウミグモ(海蜘蛛、ウミグモ類)と総称される[3]。胴体は小さく、体のほとんどが脚という独特な姿をした海棲動物である。名前と大まかな姿が似ているが、クモではない。 1,300種以上を知られ[4][5]、最古の化石記録はおよそ5億年前のカンブリア紀まで遡る[1][6]。現生種は皆脚目(かいきゃくもく、Pantopoda)のみからなる[7]。世界中の海域に広く分布するが、その生態と系統に関しては未解明な所が多い[8][9]。 学名「Pycnogonida」はギリシア語の「pyknos」(厚い)と「gony」(膝)の合成語である[10]。唯一の現生目である皆脚目の学名「Pantopoda」はギリシア語「pantos」と「pous」の合成語で、発達した脚が体の大部分を占める姿に因んで名付