今年で25周年という節目を迎えたJリーグ。過去、何人ものスター選手が来日し、日本サッカーを盛り上げてきたなかで、「最強の助っ人キーパーは?」という質問があれば、真っ先に思い浮かぶ人物……それが清水エスパルスで活躍したシジマールだ。長い腕をいかした守備範囲の広さから「クモ男」の異名で呼ばれ、「731分間連続無失点」は、今もJ1無失点記録の歴代1位を誇っている。 引退後はゴールキーパーコーチとして何人ものJリーガーを育成する傍ら、「ゼッタイ負けなーい!」のフレーズでメディアでも活躍。そして昨年、J3の藤枝MYFCで、「54歳でのベンチ入り」という、Jリーグ最年長記録をつくったことでも話題を呼んだ。Jリーグで活躍できた理由、そして指導者としての想いを伺った。 Jリーグが始まる前からあった、日本との不思議な縁 僕が清水エスパルスに入団したのがJリーグ元年、1993年の7月のこと。今年は「Jリーグ2