注目のシンポジウム 先ごろ、あるシンポジウムが開催された。 緊急シンポジウム ~激論 なぜ、我が国の論文の注目度は下がりつつあるのか、我々は何をすべきか?~ 主催は科学技術振興機構(JST)。テーマは日本の研究力低下と、そのために何をすべきかであった。 文部科学省の科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が毎年発表している「科学技術指標」などが示す通り、日本から出される論文の各種指標は年々低下を続けている。これを憂う人は多い。そういう意味で、このシンポジウムは研究者の間で大いに注目された。 司会や登壇者もJST理事長、理研理事長、東大教授やアメリカの名門校の教授、JSTの大型研究プログラムであるERATOの研究総括などの錚々たる方々である。期待が高まったわけだ。残念ながら仕事の都合で私は出席できなかった。 だが、シンポジウム後のX(旧ツイッター)で大学研究者らの反応をみてみると、否定的な反