新型コロナウイルスによって、働く人の多くが影響を受けている。最近では、都内の大手タクシー会社が約600人を一斉解雇したことが話題を呼んだ すでに、筆者が代表を務めるNPO法人POSSEやその連携団体にも、日本全国からコロナウイルスに関連した相談が1,000件近く寄せられている。 参考:タクシー会社の大量解雇は「美談」ではない 労働者たちが怒っているわけとは? しかし、コロナウイルスに関する報道の中で見過ごされているのは、日本で働く外国人労働者の置かれた実態だ。現在、160万人以上の外国人が日本で働いているが、彼らの働く職場の実態や生活状況については、あまり語られていない。 そこで、この記事では、NPO法人POSSE外国人労働サポートセンターに今年3月以降に寄せられた相談事例を紹介しながら、外国人労働者が国や企業による支援や補償を全く受けられずに、いかに劣悪な状況に置かれているかを報告したい