「狼は生きろ、豚は死ね」ではないが、高木彬光のベストセラー小説「白昼の死角」のような展開になってきた。 新型コロナ対策として、政府が中小企業などに最大200万円を支給する「持続化給付金事業」の事務業務を約769億円で受託した一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」(東京…
「狼は生きろ、豚は死ね」ではないが、高木彬光のベストセラー小説「白昼の死角」のような展開になってきた。 新型コロナ対策として、政府が中小企業などに最大200万円を支給する「持続化給付金事業」の事務業務を約769億円で受託した一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」(東京…
緊急事態宣言は解除されたものの、新型コロナウイルスの流行についてはまだまだ厳戒態勢が続く。6月6日には、東京都の新型コロナウイルス感染者26人のうちで、12人が同じ店で働くホストだったことが報じられた。若者が多いなどのさまざまな理由から充分な感染防止策が取られず、可視化されにくいクラスター予備軍にどう向き合うかが、現在の課題となりつつある。 私は5月下旬、コロナ流行下での北関東の在日外国人社会の実態を知るため、群馬県伊勢崎市の南アジア系のイスラム教徒や館林市の亡命ロヒンギャ人、大泉町のブラジル人などさまざまな在日外国人のコミュニティをのぞき見た。その取材を通じて痛感したのが、外国人労働者の間でのコロナ蔓延のリスクだった(詳しくは『文藝春秋』7月号掲載の記事をご覧いただきたい)。 なかでもベトナム人の状況は深刻である。技能実習生や、主に就業を目的に来日した留学生(事実上の偽装留学生)、さらに
日本に留学したり技能実習生として働いている間に不幸にして亡くなった6人の遺骨がこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で仕事を失ったベトナム人21人とともに帰国した。 在日ベトナム仏教信者会会長の尼僧、ティック・タム・チーさんは、日本で暮らすベトナム人の相談相手となり、帰国を待つまで行き場をなくしたベトナム人に宿を提供している。チーさんによると、亡くなった6人にはそれぞれ心が痛む事情があるという。 1人は、富山県で働いていた技能実習生グエン・バン・ドゥックさん(男性・22歳)で、行方不明になってから1か月後に殺害された遺体が発見された。司法解剖後の遺骨がチーさんの寺に届いた。グエン・ティ・ニュンさん(女性・36歳)の場合は、チーさんの寺に行く約束をした翌日に事故に遭い死亡した。ニュンさんには2人の子供がいて、5年間一度も帰国していないことを気に病んでいた。 チーさんは、
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