日本と同様に高齢化が進む欧州で15日、人手不足で悩む企業と就職を希望する移民とを結びつける「マッチングアプリ」が発表された。欧州連合(EU)の行政を担う欧州委員会が、移民を対象にした42職種の求人情報と仕事を探す移民とをマッチングさせるプラットフォームを作るという。 プラットフォームでは、仕事を求める移民の経歴を基に、EU域内に拠点を置く雇用主の求人情報とマッチングさせる。移民は仕事を見つけやすくなり、企業は応募者を確保しやすくなる。建設業からICT(情報通信技術)、医療・介護など職種は幅広く、技能のレベルは問わないという。 欧州委によると、欧州の人手不足は深刻で、域内の中小企業の75%が「必要な人材が見つからない」と回答。特にICT業界は、2030年までに2千万人の人材確保を目標に掲げているが、現状で確保できているのは900万人にとどまっているという。 昨年、域内で合法的に受け入…