虐待による悲惨なニュースを目にするたびに、ほとんどの親御さんは「かわいいわが子にどうしてこんなにひどいことができるんだろう」と悲しい気持ちになったり、怒りを覚えたりするのではないでしょうか。 しかし、子どもに対するふとした発言や親の何気ない行動でも、子どもの脳は傷つけられる危険性があるのです。「自分は虐待とは無縁だ」と思っていても、じつは日頃の親子の関わり方が子どもの脳に悪影響を及ぼしているかもしれません。 子どもの脳が危ない! 何気ない親の言動が引き起こす深刻な問題 わが子の言動にイライラしたり、必要以上に叱ってしまったりして、「ちょっと厳しく叱りすぎちゃったかも」と反省した経験は誰にでもありますよね。しかし、それが日常的に行なわれているとしたら、深刻な問題に発展する可能性があります。 東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授は、「あまりにも強く叱りすぎるなど、不適切な言葉がけを繰り返すことが