「〇〇、実写化決定‼︎」 ちょっと大きい文字でこう書いてみただけで、私の心の中は過去の苦い記憶の数々でいっぱいになる。 ふざけんな。CGひどすぎだろ‼︎ ふざけんな。俳優のイメージ違うだろ‼︎ ふざけんな。このポスターなめてんのか‼︎ 何度思ったことだろう。 ようは、ほとんどの場合「ふざけんな」ってことである。 幼い頃から映画を愛し、今も映画を生業とし、現役の漫画家を実の妹にもつ映画&漫画ラバーの私でさえ、「漫画」と「実写化」の言葉が組み合わさるとあまりの怒りに吐き気を催しそうになることがある。 実写版『鋼の錬金術師』(2017)の予告編を観て怒りが失望に変わった私は、今こそ声を大にして言いたい。 本来「漫画の実写化」というのは色んな人をハッピーにするものではなかったか!!! 『鋼の錬金術師』は12月1日公開 原作者は実写化をきっかけに自分の作品のファンが広がっていくことを喜び、 原作ファ