開発責任者、エンジニア、カーデザイナー、企画担当者、あるいはエネルギーに関わる人々…小沢コージが新たなクルマが生まれる裏側に深く関わる人物に話を聞いていく新連載。記念すべき1回目に登場するのは、マツダの藤原清志常務。 <はじめに> 最近、明らかに勢いづいている日本の自動車メーカーがある。マツダだ。2015年2月4日第3四半期決算発表時点の見通しで2015年3月期の連結営業利益が2100億円という、過去最高の業績もさることながら、面白いのはその勢いが天才、本田宗一郎が率いた時代のホンダとも、世界一の業績を引っさげる今のトヨタとも違って見えるところだ。またデザイン、商品的には欧風でも発想的には明らかに日本独自の理想主義が流れている。 以前、オザワは期せずしてそれを“1人明治維新”と呼んだが、はたして本当はどうなのか? 「スカイアクティブ革命」の立役者の1人にしてバリバリの技術系トップ、藤原清志