全世界に衝撃が走ったソニーグループのオンラインサービスをめぐる個人情報流出事件を、危機対応の観点から考察してみたい。 求められる情報を守るためのBCP策定 ソニーグループのオンラインサービスをめぐる個人情報流出事件が、全世界に大きな衝撃を与えている。 事件が明らかになったのは、ソニーが4月27日(米国時間26日)、同社のゲームや映画などのオンラインサービスに外部から不正アクセスがあったと発表したのが発端だ。 不正アクセスを受けたのは、ゲーム子会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が運営するゲーム配信サービス「PlayStation Network(PSN)」)と映像・音楽配信サービス「Qriocity」。全世界で約7700万件の利用者の個人情報が流出した恐れがあるとした。 さらにソニーは5月3日、米子会社Sony Online Entertainment(SOE)が運営するゲ