株式会社メディア開発綜研 主席研究員 戸口功一 今回の特集コラムでは、映像系コンテンツビジネスの変化と兆しについて、特撮ヒーローシリーズをモチーフに分析していきたい。 ここ数年、テレビ放送に占めるアニメ番組が減少している。ピークは2006年であり、2010年も歯止めがかからない。動画協会によると一時は週100タイトルを越える放映があったが、いまはその2/3になっているという。ゲームに関してはシリーズもの、ハードの変化による復刻版、TVや映画のゲーム版が市場を席巻している。アニメに関していえば深夜枠で放映し、DVD(パッケージ)でリクープするというビジネスモデルが定着していたが、ここ数年前、変化の兆しが見えてきたという。ゲームに関してもデジタルtoデジタルでのマネタイズ化にどうも変化がみえてきているようだ。 ◆アニメ創世記の状況 日本のTVアニメは手塚治虫先生が開拓し現在に至ってい