2010年11月6日、「マルドゥック・スクランブル 圧縮」が劇場公開され、東京・テアトル新宿にて舞台挨拶が行われた。 「マルドゥック・スクランブル」は冲方丁氏が原作のSF小説で、シリーズ累計50万部、2003年には第24回日本SF大賞を受賞している。今回のアニメーション映画化にあたっては氏みずから脚本を手がけ、主人公のルーン=バロット役には林原めぐみさんを声優に起用した話題作だ。 舞台挨拶は、原作および脚本の冲方丁氏、工藤進監督、ルーン=バロット役の林原めぐみさんを迎え、司会の荘口彰久アナウンサーとともに行われた。 (以下文中敬称略) (写真左より冲方丁氏、工藤進監督、林原めぐみさん) ――まずは一言ずつお願いします。 冲方 原作の初稿から10年、前回のアニメ企画から5年、実際に製作が始まってから2年と、本当に長い道のりでしたが、こうして皆さんにお披露目する日を迎えました。本当