『魔界錬闘会』なる新感覚のエンタテインメントが人気だ。プロレス・映像・演劇・歌・ダンスをミックスさせたアトラクションのような舞台構成で、ステージ上のみならず、会場のあちこちで予測不能な演出が繰り広げられる。歴史をベースにしたストーリーは複雑怪奇で、しかも8回にわたる「連続ものの舞台」でもあるため、途中から見た観客は戸惑うこと必至である。 しかし、その難解さと斬新さが中毒性を生むのか、回を追うごとにチケットの入手は困難になっているという。興行の仕掛人は、株式会社先駆舎代表・眞邊明人氏。吉本興業出身で、エンタテインメントの裏も表も知り尽くした眞邊氏は、いかなるプランと勝算を持って『魔界錬闘会』を立ち上げたのか? 前代未聞の興行ビジネス、その成功のカラクリに迫った。 –先日、『魔界錬闘会』を初めて拝見しました。正直、ストーリーはよくわからなかったのですが、プロレス、映像、演劇、歌、ダンスなどがめ