オンライン時代におけるデジタルIdentityが解決する課題は、個人の存在確認の他、マネーローンダリング対策・テロ資金供与対策に加え、信用スコアの確立といった広範囲に渡ります。こうした課題に対し、国連を中心に「世界の人々にIdentityを付与する」を目的としたID2020というプロジェクトや、Blockchainを用いて「非中央集権的なIdentityシステムを実現」を目的としたuPort(ConsenSysが主導)、HyperLedger Indy(Linux Foundationが主導)など様々なプロジェクトが存在します。そこで今回、このIdentityに関する統一規格としてEthereum上で議論されているEIP/ERCの主要規格と関連プロジェクトをいくつか見ていきたいと思います。 目次Identityの現状BlockchainにおけるIdentityシステムEIP/ERCの主要規