学部4回生の、研究室に配属されて1ヶ月くらいのことです。 授業の出席率も低く、留年すれすれの成績で研究室に配属された僕は、当時は研究室の具体的なテーマはおろか、なにを扱っているのかさえ、よくわからない状況でした。 そんな感じだったので、自分の研究テーマもなんとなく語呂が良さげだったから、という理由で選びました(笑) しかし決まったからと言って、何をやるのかよくわからないし、そもそもなんのためにやるのかも分からないので、やる気が起きません。 なので僕は、なぜこの研究をするのか、どこが面白いのかを、研究室の教授に聞きに行くことにしました。 成績もかなり悪く、しかもこんな生意気な質問をして、僕は生きて帰れるのか?と考えて(自分から深夜のノリで朝方アポのメールしたくせに)後悔しながら、先生の部屋をノックしたのをよく覚えています。 部屋に入ると、先生は快く迎え入れてくれ、そもそもこの研究テーマはなん
