そして2012年の3月、東京・銀座に世界最大規模のグローバル旗艦店をオープンさせた。銀座店オープン前日の記者会見で、ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長は、次のように強調していた。 「グローバル経済の波が押し寄せる中で、日本は、アジアの、そして世界の中の日本へと変わりつつある。日本市場だけを見ていると、少子化や高齢化によって国民全員が閉塞感を抱き、将来に不安を持っている。だが、アジアの一員として日本を見ると、莫大な可能性があることがわかる」 「ターゲットは日本国民1億2000万人から、50億人へと変わるのだ。アジアは今、世界の主要企業が集まり、ビジネスのオリンピック状態。ユニクロは今後、中国やアセアン諸国、マニラ、ジャカルタなど、アジアの大都市全てが主戦場になる」 「ユニクロがアジアの各国で、そしてグローバルでナンバーワンブランドになるためには、まず日本で圧倒的なナンバーワンブランドに