新たなジャガイモが登場しました。アメリカ合衆国農務省(USDA)は、農家が商業目的で栽培できる遺伝子組み換えジャガイモの新品種として、数種類を承認したのです。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、一般的に出回っているジャガイモであるラセットポテトとアトランチックポテトの遺伝子を組み換えたものだということです。新しく登場したジャガイモは「イネイトポテト」と呼ばれ、油で揚げた際に発生するアクリルアミドという化学物質の生成量が少ないといいます。アクリルアミドは、でんぷんを含む食品を高温で調理することで発生する物質です。 特にフライドポテトやポテトチップスに多く、タバコの煙にも含まれます。科学者は、アクリルアミドを摂取することで一部の癌の発症リスクが高まるとしていますが、どの程度の摂取量でリスクが高まるかは明らかになっていません。そのため、イネイトポテトの摂取によるリスクの低減についてもまだ判明してい