通称「ボダ」、境界性パーソナリティ障害者のことだ。もともとは精神病と神経症の合間という意味だったが、いまはプライバシー境界崩壊者のニュアンスが強い。ボダは、精神疾患として個別例に即して医療的に判定されるべきものだが、哲学的な意味では、現代社会の病として、はるかに広く世の中に蔓延している。ボダが恐ろしいのは、他の精神疾患のような派手なエピソードがあるわけではなく、外見ではまったくわからないところだ。ただ、彼らが標的(通称「タゲ」)にした人物にだけ、執拗に喰い込んでいき、その内面を吸い尽くしてしまう。ストーカーやセクハラ・パワハラ、結婚詐欺、宗教洗脳をはじめとして、芸能醜聞や社会事件でも、このボダが元凶となっていると思われる問題が近年はあまりに多い。 最初は、あなたがその人にしてあげた、ごく当たり前の、ほんのちょっとした親切にすぎない。だが、それが、彼らのトリガーとなってしまう。これでボダはあ
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