結婚生活は「マイナスひとり暮らし」 21歳にして、勤務先の20歳年上の医師と結婚した医療事務の真理子さん。周囲には“玉の輿”“勝ち組”と呼ばれてうらやましがられたが、アスペルガー症候群の夫との生活で次第に「カサンドラ症候群」と呼ばれる抑うつ状態に陥っていく。幸福な妻はいかにして、カサンドラな妻になってしまったのかを前回記事で語ってもらった。 真理子さんは「アスペルガー症候群」の元夫との生活を「マイナスひとり暮らし」と表現した。 「ひとり暮らしの時に熱を出したりすると、孤独でみじめですよね。でも、元気なときは自分の時間を自由に使える、ひとりの解放感に浸れるという意味でプラスマイナスゼロです。 でも、アスペルガー症候群の元夫の生活はこちらの調子が悪くても全くいたわりがないのに、彼の都合だけは満たすことを求められる。私って何なんだろうとずっと考えていました」 真理子さんのことが好きでたまらなかっ