(CNN) トルコ当局は29日、 国内からのオンライン百科事典「ウィキペディア」へのアクセスを遮断したと発表した。国営アナトリア通信が伝えた。 運輸海事通信省はウィキペディアについて、トルコがテロ組織と連携しているかのような記事やコメントが掲載されていると非難。「トルコに対して中傷作戦を展開する情報源の一部になっている」と主張した。 トルコ当局はウィキペディアに対し、問題の内容を削除するよう要請したが、ウィキペディアはこれを拒否したという。当局は、ウィキペディア側が要請に応じれば遮断を解除するとしている。 同国政府による検閲活動を監視しているグループによれば、現地時間の29日午前8時以降、ウィキペディアの全ての版へのアクセスが遮断された。 ウィキペディアを支援する非営利組織(NPO)「ウィキメディア」は、この決定の合法性について司法の判断を求める構えだ。 ウィキペディアの創設者、ジミー・ウ
<トルコで憲法改正の是非を問う国民投票が16日に行われ、改正がほぼ決定した。これによりエルドアン大統領は、トルコ共和国史上、最も強い大統領となる。その意味とは> 2017年4月16日に実施された18項目の憲法改正に関する国民投票は、賛成51.4%、反対48.5%という結果となり、賛成が過半数を超えたために改正がほぼ決定した(注:18項目の改正の内容に関しては、例えば、岩坂将充「トルコにおける国民投票――「大統領制」は何をもたらしうるのか」参照)。投票に不正があったとして最大野党の共和人民党が抗議しており、一部の得票の見直しが行われる可能性があるが、今回の改正により、トルコ共和国において制度的に最も強い大統領が誕生することとなった。 拮抗した賛成と反対 投票直前まで賛成と反対が拮抗していると見られてきた。常に賛成派有利とは見られていたが、賛成支持のレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領や公
現在、トルコはエルドアン政権によるイスラム主義の内外政策に対する厳しい反発の真っただ中にある。トルコはシリアのアサド政権に対するNATOの最前線でもある。さらに重要なことに、トルコは環大西洋圏、中東、ユーラシアを結ぶ要の位置にある。よってアメリカ、ヨーロッパ、日本の政策経営者にとっては世界と国内でのトルコの立場を理解することが肝要である。 そこでトルコの外交政策と現在の混乱を理解するために『ザ・ニュー・ターキー』誌の論文をいくつか取り上げてみたい。『ザ・ニュー・ターキー』誌はアンカラを本拠にトルコの視点を英語で全世界に発信している。我々はトルコを見る際に外国、特に欧米の視点から見がちである。しかしイスラムと西欧の間にあるというトルコのユニークな立場をトルコ人の視点から理解する必要がある。『ザ・ニュー・ターキー』誌はトルコの外交政策、中東問題全般、そして中央アジアおよび世界全体の安全保障につ
トルコで、政権による報道機関への圧力が露骨になっている。同国で最多の部数を誇り、エルドアン大統領への批判的論調で知られる新聞ザマンは5日、裁判所の決定で政府管理下に置かれた。昨年11月にも、政権の痛手となるスクープを報じたジャーナリストが逮捕されたばかりだ。難民問題でトルコと協調を図ってきた欧州連合(EU)も、「基本的人権を保障すべきだ」と非難した。 トルコ最大の約65万部(英字紙を含む)の発行部数があるザマンを発行する「ザマン・メディアグループ」。イスタンブールの本社前には、4日夕から5日夜にかけて、政府の対応に抗議する同紙支持者400~500人が集まった。 警官隊は4日深夜から5日未明にかけて、催涙ガスと高圧放水銃で支持者を排除。正門をこじ開けて当局者が同社に入り、同紙を政府の管理下に置いた。 管理下に置かれる前の最後の編集となった5日付の同紙朝刊1面は、黒の背景に白字の大見出しで「憲
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