東北大学で学ぶ高度教養シリーズ第3弾 「家族と民法」 講師 白鷗大学 大学院法学研究科 水野紀子教授(東北大学名誉教授) 開講日:2021年10月13日(水)~ 募集開始日:2021年7月14日(水) 15:00~ 家族と法は、相性が悪いと言われる。夫婦が相互に愛し合い、両親が慈愛に満ちた聡明な育児をすることが理想だとしても、法は、たとえば愛を失った配偶者に愛することを強制できない。しかし民法は、家族間の権利義務を定める。それはどのような内容で、どのような機能を果たすのだろうか。この講義では、それを考えてみたい。 150年前に明治維新を迎えた日本は、欧米諸外国との不平等条約を改めるために立法作業をすすめ、120年前に明治民法を立法した。「家」制度を定めていた明治民法が、個人の尊厳と両性の本質的平等を要求した日本国憲法に従って、70年前に大改正されて「家」制度が廃止され、現在の民法になったこ