【北京=矢板明夫】中国国営中央テレビ(CCTV)傘下のケーブルテレビ、老故事チャンネルは28日から29日にかけて、創価学会の池田大作名誉会長と中国の周恩来元首相の交流をテーマとするドキュメンタリー番組を計6回、繰り返し放送した。歴史認識や東・南シナ海問題などをめぐり日中関係が依然として厳しい状況の中、中国の官製メディアが日中友好をテーマとする番組を放送することは極めて珍しい。 「一生一次の会見」(一生に一回の出会い)と題した約30分の番組で、1974年に訪中した池田氏と周氏の会談を中心に、創価学会と池田氏による日中関係発展への貢献などを振り返りながら、民間外交の重要性などを訴えた。池田氏については「中日友好の重い責任を長年担ってきた功労者」などと持ち上げた。