【ベルリン=工藤武人】韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は26日、ベルリンで、ドイツのメルケル首相と会談後、夕食会に臨んだ。 朴大統領に同行している韓国政府関係者によると、朴大統領は夕食会で、「ドイツは、徹底して過去の歴史(の過ち)を認め、反省することを通じ、周辺国の信頼を確保し、欧州連合(EU)の主要国に浮上した」と述べた。歴史認識を巡る安倍政権の姿勢を暗に批判した発言とみられる。 大統領はまた、「ドイツの努力は、北東アジアの平和協力の秩序をともに作っていかなければならない北東アジア3か国の手本になっている」とも語った。 これに対し、メルケル首相は、「過去に過ちを犯したドイツが他国に対して何か言う立場ではない」と前置きした上で、「勇気ある行動を通じて過去の歴史を清算することができた」と指摘した。