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ブックマーク / kakuyomu.jp (5)

  • 花の下にての考察 - 首吊りのメソッド(星野 驟雨) - カクヨム

    自殺する場所として最も美しいところはどこか。誰もが口をそろえて言うだろう。 ——樹海だ。 しかし、死ねば骨、それまでは腐るだけだ。 人間は腐る間が一番醜い。ましてや首吊りした後なんてのはその中でも最たる例だ。何もわず、おむつを吐いて、目隠しをして、涼しい場所で首をつらなければならない。そうしなければひどい有様になる。 樹海は素晴らしく美しい場所だ。この世で一番美しい場所だと言ってもいい。 だからこそ、そこで死のうとする人間が多いのだろう。だが、美しくなるのは白骨死体になって以降の話だ。アニメや二次元の画像のように美しく死ねるわけではない。 だが、もし死ぬ直前に見るなら、樹海がいい。不思議な魔力があるのだ。 どんなに苦しんでもいい。この場所でならどんな死に方でもいいと思えてしまうことがたまにある。 だからこそ私はこの場所で切腹を試みたのだ。 切腹というものは高貴なもので、なおかつ介錯されな

    花の下にての考察 - 首吊りのメソッド(星野 驟雨) - カクヨム
    kiyo_hiko
    kiyo_hiko 2020/02/20
    首つりはおむつはいてから。あと時間で目玉と舌が出てくるのでそれが嫌な人は目隠し猿轡してから
  • 突然妊娠できる身体になった男性議員が子供三人を産まされる話 - 突然妊娠できる身体になった男性議員が子供三人を産まされる話(ななおくちゃん) - カクヨム

    「そ、そんな馬鹿な……」 梅田議員は青ざめた顔で鏡を見つめていた。 2019年、日でとある怪現象が起きた。二十歳以上の男性の半数が突然、妊娠・出産できる身体になったのだ。 原因不明のこの怪現象に、政府や医療機関は対応に追われた。女性はもちろん、自分たちの子供を作れることになって喜ぶ同性カップルの姿や、結婚はしたくないけれど自分の遺伝子を持つ子供は欲しい男性、子供を産む苦労をに担わせたくない男性など、この状況を素直に受け入れる国民もいた。 この件について与党議員である梅田は「三人以上は産んでほしいですな!」と叫び、子を生み育てるハードルが高い日の現状を無視した発言に非難が集中することになる。 この怪現象にはとある特徴があった。孕むことができるようになった男達は皆、身体の一部に『やればできる』という言葉が消えないアザとなって浮かび上がるのだ。 その部位とは背中、肩、足、胸元と人それぞれで

    突然妊娠できる身体になった男性議員が子供三人を産まされる話 - 突然妊娠できる身体になった男性議員が子供三人を産まされる話(ななおくちゃん) - カクヨム
    kiyo_hiko
    kiyo_hiko 2019/06/01
    我慢して読んだけど “復興より大事な議員に、後ろから子種を注がれる” ここでダメだった
  • ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。 - ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。(グレブナー基底大好きbot) - カクヨム

    これから最終面接が始まる。 観葉植物が並んでいる小綺麗な廊下で、僕は呼ばれるのをじっと待っていた。膝の上に置く拳に汗がじわじわと滲む。ここまで来るのにどのくらいの手間と時間がかかったことか。 僕はスーツのポケットから小さな鏡を取り出し、ネクタイが曲がっていないか確認する。次にジャケットのボタンを見て、一番下がちゃんと外れていることを確認する。最後にポケットのフタを中へとしっかりしまう。ばっちりだ。 数学科の僕の就活は酷く難航していた。まず、アピールすべきポイントが見つからない。同じ理系でも化学や生物などの実験系の分野は「こういう研究をしました」「新しい事実を発見しました」などの自分の結果がある。しかし、数学科は往々にして研究結果を持たない。厳密には、3、4年大学に通ったくらいでは研究までたどり着けないのだ。 数学科では、ひたすら教科書や論文を読み、先人たちの知恵や知識を頭に蓄える。その作業

    ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。 - ペットボトルを机に置いてください。出来たらあなたは合格です。(グレブナー基底大好きbot) - カクヨム
    kiyo_hiko
    kiyo_hiko 2019/01/17
    ダンゲロスみたいな長編も書いてほしい
  • 【何の変哲もないマンション】 - Error【意味が分かると怖い話】(さくらもみじ) - カクヨム

    光陰矢のごとし。 白駒(はっく)の隙(げき)を過ぐるがごとし。 朝の時間というものは、通常のおよそ三倍の速度で流れ去るものだ。 滑り止めの適当な大学に通い出して、はや二ヶ月。 何となくひとり暮らしを始めてからというもの、わたしの自堕落(じだらく)さには磨きがかかるばかりだった。 当然、寝過ごした際に雷を落としてくれる家族もいないため、惰眠をむさぼる機会は増える。 今日という日も例外ではない。 珍しく講義が二限からということで、完全に油断したまま、アラームもかけず二度寝してしまったのだ。 一時間ほど前の自分を呪いながら、わたしはバタバタと荷物をまとめる。 ろくに身だしなみも整えないまま、マンションの自室を飛び出した。 電車には、走ってぎりぎり間に合うかどうか。 ぞんざいな手つきで鍵をかけ、わたしはエレベータホールへ走る。 「お、ラッキー……っ!」 わたしの部屋がある三階で、エレベータは運よく

    【何の変哲もないマンション】 - Error【意味が分かると怖い話】(さくらもみじ) - カクヨム
  • 横浜駅SF(柞刈湯葉) - カクヨム

    絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日州の99%は横浜駅で覆われ、SUICA を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下にあるエキナカの社会と、それ以外の僅かな土地に追いやられた人間の社会に分けられていた。青函トンネルでは、増殖を続ける横浜駅とJR北海道との終わりの見えない防衛戦が続いていた。非 SUICA 住民達の住む岬で暮らしていた三島ヒロトは、古代地層から発掘された「18きっぷ」を手に、五日間限定での横浜駅への侵入を果たすが… (2018/11/02) 漫画3巻(完)発売。 (2018/03/02) 漫画版2巻発売。 (2018/02/09) 早川書房「ベストSF2017」国内篇6位。 (2017/12/18) 第38回…続きを読む

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