この記事の内容 この記事は「オブジェクト指向と10年戦ってわかったこと」という記事を書いた筆者が2年の時を経て「なぜオブジェクト指向は難しいのか」をテーマに、さらなるオブジェクト指向の理解を目的として、通常とは異なるアプローチでオブジェクト指向を解説したものです。 自然言語の限界 人は様々な物事に名前を付けて分類します。リンゴには「リンゴ」、車には「車」という名前を付けて分類、認識しています。そして車には「走る」という役割があり、それらの役割もまた名前をつけて分類し、認識しています。 しかし、このように自然言語を使って物事を識別しているのは人間であり、ゾウさんはリンゴを「リンゴ」という言葉に置き換えて識別したりしません。きっとゾウは「あ、これ前に食べたらめっちゃ美味かったやつやん!もっかい食ったろ!」といった感覚によってリンゴを識別している。つまり、当たり前ですが言葉とは人間が作り上げたも