「畳の上に綿(わた)ふとん」という、古き良き日本の寝床環境が絶滅しつつある中、私たちは様々な睡眠環境を選択できるようになりました。 しかし、我々が求める機能に、ある共通の特徴があると言えます。それは、どんどん軽さを求めていっているのではないかということです。掛けふとんは、綿(わた)ふとんから始まり、羽毛ふとんへとどんどん軽くなっています。 敷きふとんも、片わたの敷きふとん→マットレス→敷きパッドと、皆軽さを求めている点に興味を覚えます。そして、ハンモックこそ、さらに軽く、最も浮遊感を感じられる寝具なのです。 ハンモック発祥の地、中南米では今も立派な寝具として使われています。少しの間だけぶらぶらと乗るというよりは、翌朝までしっかりとハンモックで睡眠をとっている人がいるといいます。 日本人の多くが、「ハンモックは少しの間リラックスするものだ。ちょっとした遊び道具だ」という認識かもしれません。し