図1●オブジェクト指向の問題点を解決する オブジェクト指向技術が浸透するにつれ,その問題点が明らかになってきた。これを解決するキーワードが「疎」である。 図2●部品化のメリット システムを分割してうまく部品化できれば,さまざまなメリットが生まれる。中でも重要なものは,同じ部品を他のシステムで再利用できること,変更を加えたときに影響が及ぶ範囲を部品内に限定できること,部品を別のものに入れ替えることでシステムの変更や拡張が容易になること,である。 オブジェクト指向言語の考え方が登場してから30年余。オブジェクト指向は,ソフトウェア開発の現場にようやく定着してきた*1。システム・インテグレーションの現場では「案件のほぼすべてが,オブジェクト指向開発」(日本ユニシス・ソリューション AD CoE コンピテンスセンタ統括部長の川口真一氏)。「システムを発注する側が,設計情報をUML(Unified