米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、米経済の持続的な成長軌道を維持するための利上げの正当性をあらためて主張。そうした利上げは米金融当局内部からも広く支持されていると説明した。 議長は20日、ポルトガルのシントラで開かれた欧州中央銀行(ECB)主催のフォーラムでの講演。「失業率が低く、さらなる低下も見込まれ、インフレ率は当局の目標付近にあり、見通しへのリスクはおおよそ均衡していることを踏まえると、フェデラルファンド(FF)金利の漸進的な引き上げを継続する論拠は強い」と述べた。 米連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の会合で、今年2回目となる利上げを決定。2018年通年の利上げ予測は中央値で4回と、従来の3回から上方修正された。 パウエル議長は低失業と引き締まった労働市場が多くの米国民に恩恵をもたらすとした一方、力強い経済があまりに長く続けばインフレや金融安定にリスクをもたらし得る