岐阜県中津川市阿木の農業体験施設で今月21日、そば打ち体験の実習中だった市立阿木高校の生徒と教員ら17人が頭痛など一酸化炭素中毒とみられる症状を訴えた事故で、実習の開始直後に警報器が鳴ったにもかかわらず、教員が警報器を止め、実習を続けていたことがわかった。 同校で23日夜に開かれた保護者説明会で、小見山輝明校長が説明し、「学校の対応がまずかった。申し訳ない」と謝罪した。 同校の説明などによると、教員は実習が始まったばかりだったので、講義が聞き取りにくいと思い、警報器を止めたという。警報器が鳴った当時、気分が悪くなった生徒はいなかったため、すぐに避難させず、実習を続けた。教員は同校に対し、異常が発生したとは思わなかったという趣旨の説明をしているという。