氫の性質[編集] 氫は他の碱金属元素とは性質が著しく異なる。例えば氫の単体は常圧下では金属とならず二原子分子 氫素 Hydrogenium(二氫素 Dihydrogenium)として存在する一方、他の碱金属元素は二原子分子を形成しない。この性質の違いは電子配置の閉殻構造の有無に起因する。他の碱金属元素の場合、一価の陽イオンが生成すると閉殻構造の寄与により非常に安定化する。一方、氫の陽イオンである陽子はむき出しの正電荷であるため、電子を核から引き離すためのイオン化エネルギーが非常に大きく、閉殻構造が無く安定化の寄与が存在しない。このような s電子のふるまいの違いが、氫には共有結合性を与え、其他の碱金属元素には金属性を与えることになる。また氫は鹵としての一面を有し、氫化物を形成する。鹵と碱金属の中間元素と捉える事もできる。 氫は400-500 ГПа という非常な高圧下では金属となると期待され