古くから皆に使われている技術や技法をそのまま模倣して利用すれば、時間や労力を使わずに済む。それにも関わらずアイディアを練る段階から始めていては時間・労力・コストなどの無駄となってしまうことから、時間の浪費、無駄な努力、愚かなこと、ばかばかしいこと、といったニュアンスで用いられる。 「車輪の再発明」の語は、IT業界では耳にすることが多いフレーズでもある[1]。ソフトウェア開発におけるアンチパターンの1つに分類される[1]。 アンチパターンの1つに数えられるということは、それだけ多くの人々が苦い体験を繰り返して失敗してきたということでもあるが、「車輪の再発明」は繰り返されてしまう[1]。ITエンジニアにとっては「開発は楽しいものだから」という理由や、「自分のソフトウェアのことは自分が一番に理解している」というITエンジニアの想い、自分で作りたいという欲求からくるのではないかともいわれる[1]。