東京電力福島第一原子力発電所で、相次ぐ水漏れによって地下の貯水槽から地上のタンクに汚染水を移すことになった影響で、敷地境界の年間の放射線量が最大7.8ミリシーベルトまで上昇し、年間1ミリシーベルト未満に抑えるという管理目標を達成できなくなる見通しとなりました。 これは東京電力が7日、定例の記者会見で明らかにしたものです。福島第一原発では、事故による環境への影響を減らすため、敷地境界で追加で計測される放射線量の値を年間1ミリシーベルト未満に抑えるよう国から求められています。 ところが先月、地下の貯水槽から相次いで水漏れが見つかったことで、貯水槽の汚染水すべてを地上のタンクに移すことになり、東京電力が敷地境界の年間の放射線量を評価し直した結果、それまでの0.9ミリシーベルトから、最大7.8ミリシーベルトまで上昇することが分かり、年間1ミリシーベルト未満に抑えるという管理目標を達成できなくなる見