サマータイムとは サマータイムとは、正式にはdaylight saving time(DST)という。夏に時計の針を1、2時間進めて、明るい時間を長くしようという試みだ。明るい時間が長くなれば、生活が明るい時間帯に集中し、人々の社会生活も充実し、電力消費が節約されるという仮説に基づいている。 しかしわたしがアメリカに住んでいたときには、サマータイム開始時は起床時刻が早まってしまい、寝不足気味で一時的に調子が悪くなったことを覚えている。アメリカの世論調査を見ても、サマータイム継続を支持する人はまだ多いようだが、迷惑に思っている人も相当数いると思われる。 わたしが感じるように、サマータイムの有益性を示す研究は実は少ない。むしろ、心身の健康を蝕み、本来の目的である経済活動にまで悪影響が及ぶとする研究が支配的である。戦後の日本やロシアのように、サマータイムを導入してはみたものの、労働時間の延長ない
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