看護師など長時間の夜勤がある職場で2時間の仮眠をとる時に、90分と30分の2回にわけた方が、120分を一括でするより、朝方の眠気が抑えられ、疲労感が少ないらしい。そんな研究結果を広島大の折山早苗教授(基礎看護開発学)がまとめた。 日本看護協会は看護師の長時間夜勤では2時間以上の仮眠をとることを推奨している。 折山さんは、午後4時から翌日午前9時までの16時間勤務(1時間休憩)を体験してもらった、看護学を学ぶ大学4年生41人について、①午後10時~午前0時(120分)に仮眠をとる②午後10時半~午前0時(90分)と午前2時半~3時(30分)の2回にわけて仮眠をとる③仮眠をとらない――の3グループにわけて分析。体温や、眠気と疲労感の自覚的な評価、簡単な計算テストなどを1時間ごとに測定したデータから、仮眠の効果を検証した。 睡眠のサイクルは平均90分…