スニーカーの販売で年商100万ドルのビジネスを築いた──と書くと、そう珍しい話には思えないだろう。しかし、この事業を手がけているのは弱冠16歳の少年で、大勢のセレブにスニーカーを転売している、と聞けばどうだろうか。 マイアミに住むベンジャミン・カペラシュニクが“転売ヤー”としての第一歩を踏み出したのは、少年らしく学校が舞台だった。ベンジャミンはGQ JAPANのメールインタビューで、当時の様子をこう振り返っている。 「ナイキのレブロン ギャラクシーが欲しくて、母さんに買ってもらったんだよ。そしたら学校で“そのスニーカーを売ってくれ!”って言われてさ。“いいよ”なんて言ったら、そいつ、元の値段よりもかなりの高値で買ったんだよ。その瞬間に“これはビジネスになるぞ!”って閃いたのさ」 近年、スニーカーの需要は世界的に伸張しており、スポーツブランドは定番モデルだけでなく著名人とのコラボレーション・