前回のコラムで松下電器が米ハリウッドに設立しているパナソニックハリウッド研究所(PHL)が開発するMPEG-4 AVC/H.264 High Profileエンコーダの最新状況について、副所長の柏木氏への取材を元にレポートしたが、PHLはその名の通り研究所であり、事業体ではない。 しかし、実際のハリウッド映画業界はビジネスとして映像を製作している。Blu-ray Disc対HD DVDのフォーマット戦争においては、ディズニーや20世紀フォックスといった映画会社も、自らが支持するフォーマットの正しさを証明するためPHLとの協業を行なってきたが、時は過ぎ、すでにBlu-ray Discというフォーマットを使い、どのように産業を盛り上げていくかというビジネスフェーズに入った。 前回話を伺った柏木氏も、以前は自ら直接エンコード作業に取り組んでいたが、現在は研究職として開発の方向を決めていく立場に戻