西田宗千佳の ― RandomTracking ― Windows 7でデジタルAVはどう変わるのか ~ DLNA 1.5完全サポート。AVCHDも正式対応 ~ 年初にベータ版が公開されたことから、すでに「Windows 7」に触れた方も多いと思う。多くの人は、Vistaと比較された場合の動作の軽さや、タスクバー周りを中心とした操作性の改善について、好ましく感じているようだ。 だが、新しいOSの登場は、「操作性の改善」だけをもたらすものではない。特に現在は、新たな周辺機器に対応するための改良、という側面も大きくなっている。そこで今回は、CESなどで得られた情報も加味し、「Windows 7でデジタルAVがどう変わるか」をまとめてみたい。 ■ 7の正体は「スリムなVista」。デバイス利用の効率化が狙い? ネットブックなどでそこそこ軽く動作することから、Windows 7は「軽量化したOS」
前回のコラムで松下電器が米ハリウッドに設立しているパナソニックハリウッド研究所(PHL)が開発するMPEG-4 AVC/H.264 High Profileエンコーダの最新状況について、副所長の柏木氏への取材を元にレポートしたが、PHLはその名の通り研究所であり、事業体ではない。 しかし、実際のハリウッド映画業界はビジネスとして映像を製作している。Blu-ray Disc対HD DVDのフォーマット戦争においては、ディズニーや20世紀フォックスといった映画会社も、自らが支持するフォーマットの正しさを証明するためPHLとの協業を行なってきたが、時は過ぎ、すでにBlu-ray Discというフォーマットを使い、どのように産業を盛り上げていくかというビジネスフェーズに入った。 前回話を伺った柏木氏も、以前は自ら直接エンコード作業に取り組んでいたが、現在は研究職として開発の方向を決めていく立場に戻
西田宗千佳の ― RandomTracking ― 松下を支える家電LSI「UniPhier」 -開発者が語る低コスト、高性能の秘密 デジタル家電にとって、「家電用LSI」は生命線ともいえる存在だ。だが、その中核技術を自社内で開発・生産しているメーカーは非常に少ない。多くのメーカーがNECエレクトロニクスやルネサステクノロジといった、組み込み用LSIメーカーのチップを利用しているのが実情だ。ソニーがCellに対する戦略を転換し、東芝がなかなかCell応用家電を出せないといったあたりからも、開発戦略の難しさが垣間見える。 だが一方で、家電用LSIの完全内製化に成功し、開発環境のスリム化と製品の差別化という難題に成功したメーカーがある。それが松下だ。同社の開発した家電用統合開発環境「UniPhier」(ユニフィエ)は、DIGAやVIERAをはじめとする同社のAV家電のほぼすべてに採用され、同社
筆者が米ハリウッドにあるPanasonic Hollywood Laboratory(PHL)を初めて訪問したのは2003年1月のことだった。当時、松下電器は高画質タイトルの製作ノウハウを地積するため、ポストプロダクションスタジオのDigital Video Compression Center(DVCC)を保有するとともに、映画スタジオの意見を取り入れながら高画質化やデジタルコンテンツのインタラクティビティを高める研究を行なうため、PHLが活躍していたのである。 その後、PHLにはかれこれ7回ほど訪問しているが、今回の訪問はその最新状況を探るためのもの。映画会社を訪問し、フォーマット戦争後の映画パッケージソフト製作についても取材した。 数回にわたってこの連載の中で様々な話を書いていきたいと考えているが、初回はハリウッド界隈でも知らぬものがいないという、高画質映像圧縮技術の世界的なエンジニ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く