最近になって、音楽配信に関する話題が賑やかになってきた。 この分野の世界的なリーダーは言うまでもなくアップルだが、iTunesとは異なるサービスを展開したり、iTunesがカバーできないニッチ分野に特化するなどの工夫で、その牙城を崩そうという動きが広がっている。 いま起きているトレンド(あるいは今後トレンドになりそうな萌芽)は大きく分けて二つある。しかも、その特徴がまったくの真逆である点が興味深い。 ■ハイレゾ音源ダウンロードサービスの定着 一つめのトレンドは、ハイレゾ音源のダウンロード型サービスが拡大しつつあることだ。 iTunes Storeで配信される楽曲は、いまのところ256kbpsのAACでエンコードされた「iTunes Plus」が最も高品位。DRMフリーという特徴も備えているが、サンプリングレートや量子化ビット数はCDレベルのままで、クオリティはオーディオファンにとっては物足