TRANSIENCEは、慶應義塾大学 脇田玲研究室のグループによる作品で、紙に書かれた書の色彩をダイナミックに変化させることで、書とコンピュータの調和を表現しています。 "一見、分かりにくいですが、2分くらいご覧頂くと、徐々に色彩が変化しているのが分かると思います。その移ろいの表現というのが、コンピュータと合わさることで表現できるのではないかと考えました。" 紙の上で、色彩を変化させるために、研究グループは、機能性インクや導電性材料のいくつかの種類の中から、厖大な実験と検証を重ね、、独自の発色メカニズムを開発しました。 "温度で色が変わるインクを使っているんですが、温度を変える部分を既存のアクチュエータを用いずに紙に導電性インクを後ろから印刷することで温度を変えるような仕組みを作り、紙の素材性を失わずに色彩制御ができるような紙を作ったというのが、この技術のポイントです。その機構と小さなマイ