新しいサービスを開発する際、リリースする前にまず試作品を使ってもらい、ユーザーの声に耳を傾け、プロダクトを改良していく手法がある。クラウド会計ソフト「freee」も、リリース前にはこうした「ベータテスト」を実施した。ベータテストを実施したことで得られた学びはどのようなものだったのだろうか。ベータテストの手法について、freee代表取締役 佐々木大輔氏に話を伺った。 freeeが生まれた背景にある問題意識 佐々木氏は、freeeを立ち上げるに至った背景に、大きく2つの経験があった。20人ほどの規模のスタートアップでCFOを務めた経験と、Googleで中小企業向けのマーケティングに従事した経験だ。 「20人くらいの規模のスタートアップのCFOをしていたころは、資金調達をするとき以外の時間は、いかにビジネスを伸ばすか、ということに使いたかったんです。ただ、いろいろと、バックオフィス業務の自動化を