最近、ソニーが出す商品にわくわく感がないと指摘する声があります。OBからは商品力低下や経営方針について相当辛辣な意見も上がっているようですが。 平井:私はいつもソニーの商品は感動して頂くことが必要だということを申し上げています。感動という軸は2つあります。 ひとつは機能で感動して頂くことです。もうひとつは感性に訴えるもの。商品のコンセプトのほかデザインや質感、あとは所有の誇りといったところをいかに作り込んでいくかです。商品力の低下という意味では、ある時期から感性価値が薄れてしまったのかなと私は感じています。 私がエレクトロニクスの責任者になって4年、社長になってからも3年になります。 トップが自ら感性をどうお客様にお届けするかを、商品企画とかデザイナーとか商品に関わっている人たちと議論する文化が昔はありました。それをいかに復活させていくかがすごく重要だと思っています。 いつも社員には、商品