月面無人探査を競う国際レース「Google Lunar X PRIZE」には、日本を含め全世界からさまざまな宇宙開発チームが参戦している。3000万ドルという賞金総額も魅力的だが、参加企業には別の狙いがあるという。 前回は、米DARPAのロボット開発コンテストを起点とした新しい惑星探査ビジネスを紹介した。今回はこの流れをさらに加速させる可能性のある「Google Lunar X PRIZE(GLXP)」という国際レースと、その参加企業について触れていきたい。 GLXPは、Googleがスポンサーとなり、米XPrize財団によって運営される月面ロボット探査を競う国際レースで、現在18チームが参戦している。連載第1回でお伝えしたように、筆者自身も日本から参戦している宇宙開発チーム「ハクト」でプロボノ活動をしている。そのミッション内容は2015年末までに月面に純民間開発のロボット探査機を着陸させ