■「 庵野秀明 」インタビュー 僕の原点「特撮とアニメ」とその危機(1) ロングラン上映中の映画「シン・ゴジラ」。CGを駆使した迫力の描写はもとより、ゴジラ来襲時の政府の危機対応がリアルに描かれていることも話題を呼んだ。その脚本を書き、総監督を務めたのが、アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの作者として一世を風靡した庵野秀明(56)である。山口県宇部市で生まれ育った庵野がアニメーター、映画監督としての今日を築く原点になったのが、テレビで見て夢中になった特撮番組やアニメだった。 *** 特撮との最初の出会いは、「ウルトラQ」(1966年1月~)辺りですが、やはり小1で観た「ウルトラマン」(66年7月~)に圧倒的な衝撃を受けましたね。 妹は6歳下なので、小学生の間はテレビのチャンネル争いもなく、親も相撲を観るとき以外は、できるだけ見せてくれました。宇部市で受信可能だった特撮ものはテレビま