ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (6)

  • 複雑な人間関係・時代関係がカタルシスへと直結していく、尖りすぎた近年最高峰のSFアドベンチャーゲーム!!──『十三機兵防衛圏』 - 基本読書

    十三機兵防衛圏 - PS4 作者:出版社/メーカー: アトラス発売日: 2019/11/28メディア: Video Gameいやはやこれは当におもしろい、今年最高のゲームだった。『オーディンスフィア』などで知られるヴァニラウェア✗アトラスの新作だが、タイトルからもわかるように作はいわゆるロボットゲームである。ゲームパートはRTSのタワーディフェンス型の仕組みが採用されていて、こちらも大変におもしろい内容に仕上がっているのだけれども、特筆したいのは、アドベンチャーパートのシナリオに各種演出だ! 物語冒頭、怪獣の侵攻によって街が破壊されつつあり、人々が逃げ惑う中一人の女子高生が太ももをすっとなでる/さらう動作をすることで、STARTの文字が浮かび上がり、街中の歩道橋越しに巨大な人型ロボットが、ばりばりばりという時空の歪みのあとに突如出現するという一連のシークエンスでぞっこん惚れ込んでしまっ

    複雑な人間関係・時代関係がカタルシスへと直結していく、尖りすぎた近年最高峰のSFアドベンチャーゲーム!!──『十三機兵防衛圏』 - 基本読書
    kk_clubm
    kk_clubm 2019/12/30
    デスストとこれをめちゃくちゃやりたいが、プレステ4を持ってない!
  • みらいみらい、トランスヒューマンたちが織り成すSF童話がありました──『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』 - 基本読書

    トランスヒューマンガンマ線バースト童話集 作者: 三方行成,シライシユウコ出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2018/11/21メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作がこの三方行成『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』である。意味不明に強い書名から連想される通りに、シンデレラや竹取物語といった童話が、もし人間が科学技術によってその姿を変質させたトランスヒューマン時代に語り直されたら──さらには、その話の最後に、”ガンマ線バースト”が世界に降り注いで無茶苦茶になったら──という、どうしてそうなったかわからないが、とにかくそうなってしまったというような状況を描く奇作である。 作はもともと投稿小説サイトカクヨムに投稿されており、すでに「変だけどおもしろい小説があるぞ!」と一部で盛り上がっていたので、質としては受賞前から保証

    みらいみらい、トランスヒューマンたちが織り成すSF童話がありました──『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』 - 基本読書
    kk_clubm
    kk_clubm 2018/11/23
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  • ゆりかごから宇宙へ『もしも宇宙に行くのなら──人間の未来のための思考実験』 - 基本読書

    もしも宇宙に行くのなら――人間の未来のための思考実験 作者: 〓島(ぬでしま)次郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2018/10/05メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る人間はもう宇宙に行っているが、書が扱うのはそのもっと先の話。月も火星も超えてもっと先へ。もっと広い場所へ「人類」が進出していく際に、そこで何が起こるのか。何を考慮する必要があるのか。どんな問題が起こり得るのか。そういった、人類が宇宙へ進出した未来のための思考実験をやってみましょうやというである。 僕はSFが大好きなので、この手の思考実験は大好物である。類書としては宇宙における軍事問題、スペースデブリの処理、宇宙滞在者の健康管理問題や、人間はどのような理由でなら宇宙植民を行うだろうか? などなどの考察を行う稲葉振一郎『宇宙倫理学入門──人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』もあるが(

    ゆりかごから宇宙へ『もしも宇宙に行くのなら──人間の未来のための思考実験』 - 基本読書
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    kk_clubm 2018/10/19
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  • 科学とSFが交わる刺激的な場所──『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』 - 基本読書

    広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由 作者: スティーヴン・ウェッブ出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/05/25メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見るなぜこの宇宙には我々しかいないのか。いったいみんなはどこにいるのか? 書『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』はそんな問いかけに対して75もの解答と、それに対するあーでもないこーでもないという議論を載せたものである。我々は我々以外のみんなに出会ったことがないので、地球外知的生命体に対して、究極的にはいるかもしれないしいないかもしれないというあやふやな形でしか語ることができない。だが想像を広げることはできる。根拠となる数字をあげ、具体的にどれ程の可能性で”宇宙人”がいるのかを推定することもできる。 フェルミのパラドックスを論じることは、科学とSFが交わる刺激的なところに位置するものな

    科学とSFが交わる刺激的な場所──『広い宇宙に地球人しか見当たらない75の理由』 - 基本読書
    kk_clubm
    kk_clubm 2018/06/11
    前作は最高の本だったので,増補改訂したこちらも読みたい。
  • ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作の、植物都市SF──『コルヌトピア』 - 基本読書

    コルヌトピア 作者: 津久井五月出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2017/11/21メディア: 単行この商品を含むブログを見る書『コルヌトピア』は第五回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作二作の内の一作。180ページあまりの短めの長篇で、欠点といえるようなものも挙げられるけれども、破綻なくまとまっており、書で示されるヴィジョンと才能は紛うことなき物だ。大賞のうちのもう一作『構造素子』がデビュー作にして練りに練られたいきなりの傑作であることを考えると、こちらの方がむしろ新人のデビュー作らしいとはいえる。 都市の情景の素晴らしさ 物語の舞台となるのは、植物の細胞で情報を読み書きできる技術の発明によって、植物コンピュータが生まれた2084年の未来。計算能力の高さはそのまま莫大なアドバンテージに繋がる。研究は進み、地中に埋設した連絡根毛によって植生を電気的に接続し、植生全体を環境センサを

    ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作の、植物都市SF──『コルヌトピア』 - 基本読書
    kk_clubm
    kk_clubm 2017/12/13
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  • 『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』を神経科学的に解き明かす。 - 基本読書

    人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか? 作者: エリエザー・J・スタンバーグ,水野涼出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2017/06/29メディア: 単行この商品を含むブログを見る『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』という書名からはトンデモオカルトの香りしかしないが、副題は「自我を形作る「意識」と「無意識」の並列システム」だし、原題は「NEUROLOGIC」。ニューロサイエンスにまつわる色んな疑問に答え、今巻き起こっている議論を紹介していく、真っ当なポピュラー・サイエンスである。 人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか? たとえば「人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?」は第五章のメインテーマであるが、これの意味するところとは「なぜ、時として普通の人が宇宙人に誘拐されたなどと言い出すのか。頭がおかしい以外の理由があるのか」という問いかけなのである。アメリカでは地球外生命の存在に関する世論調査の結果、9

    『人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?』を神経科学的に解き明かす。 - 基本読書
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    kk_clubm 2017/07/13
    攻めた邦題つけたなぁ!(笑)
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