ケプラー宇宙望遠鏡が奇妙な星を発見した。「ボヤジアン星」と呼ばれるこの星は20%もの減光が散発的に発生するほか,100年ほど前から徐々に暗くなっているらしい。原因として,ガスと塵の円盤,恒星間を漂う星間物質,彗星の大群,ブラックホールまで様々な可能性が考えられているものの,いずれでも説明は難しい。高度な文明を持つ宇宙人の活動の反映であるとするセンセーショナルな説まである。 著者Kimberly Cartier / Jason T. Wright カルティエはペンシルベニア州立大学の大学院博士課程で天文学・天体物理学を専攻。専門は系外惑星とその親星の研究。科学コミュニケーション活動にも力を入れている。ライトは同大学の系外惑星・ハビタブル天体センターの天文学・天体物理学の准教授で,地球外知的生命体の探索にも関わる。系外惑星とそれらが回る恒星を研究している。 関連記事 「系外衛星を発見? 第2の