交通違反をもみ消したとして、警視庁は19日、小平署交通課長の中武正勝警部(58)=埼玉県入間市=と警務課長代理の堀井喜則警部(49)=同県狭山市=、交通課員6人の計8人を犯人隠避や同教唆などの疑いで書類送検し、発表した。交通課長と警務課長代理については同日付で停職1カ月の懲戒処分とし、2人とも辞職した。 人事1課によると、警務課長代理の妻が昨年5月31日午前10時40分ごろ、東京都小平市内の都道で、乗用車を運転して制限速度40キロのところ六十数キロで走行し、同署交通課員に停止を求められた。交通課長は、部下から電話で報告を受け、違反者が警務課長代理の妻と知り、「反則切符を切らずにそのまま行かせろ」と指示した疑いがある。警務課長代理は取り締まり中の交通課員2人に電話をかけ、妻の違反について「どうにかならないか」と頼んだ疑いがある。 警務課長代理は宿直勤務を終え、妻に同署まで車で迎えにくるよ