戦略策定に際して、外部環境を客観的に分析することは非常に重要です。でも、客観なんて本当にあるんでしょうか?私は、外部環境分析のお話しをする時には、必ず騙し絵とビジョンの不思議な関係について説明します。 「老婆と貴婦人」と言われる騙し絵をご存知ですか? 絵は↓ですね。 小学校や中学校の教科書によく出てくるので、見たことがある人は非常に多いのではないかと思います。 この絵は、老婆だと思ってみると、老婆に見えます。そして、貴婦人だと思って見ると、貴婦人に見えます。 でも、同時には見えないですね。 老婆に見えるときに目の部分は、貴婦人に見えるときは耳に見えます。老婆の口に見える部分は、貴婦人の首に見えるんですね。 どんな全体か?によって、各部分の意味合いは変わってくるんです。 こういう部分と全体の関係性のことを「ゲシュタルト」と言います。初耳でしょうか?セラピー、心理学、科学哲学の世界では有名な言
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