大手町の日経サイエンス編集部にて、 守屋繁春さん と対談。 守屋さんは、シロアリによるセルロースの 分解過程に関与する腸内細菌のコロニーなど、 現在環境関連技術の分野で 注目されるeco-genomicsの研究を 精力的に進めている。 「これは、オーストラリアの熱帯地方の ダーウィンでシロアリの調査をしている 時の写真です。」 「ダーウィンというのは、熱帯雨林地帯だと 思っていました。」 「雨期と乾期がはっきりしているんですよ。 雨が降ると、シロアリたちはエサとなる 植物を取りに行けないんで、蟻塚の中に たくわえます。乾期には火事も多いんで、 耐火性もあるんですよ。とても硬くて、 調査のために内部を見る時は、ツルハシを 使わなければなりません。」 「そもそも、どうしてシロアリをやろうと 思ったのですか?」 「ヘンテコな動物が好きだったのです。 そのうちに、シロアリに導かれたの ですよ。」