ギリシャ神話に「王様の耳はロバの耳」という物語があります。フリギア王国のミダス王が音楽の神アポロの怒りをかい、魔法でロバの耳になってしまいます。 王はその耳を帽子等でどうにか隠し通していましたが、伸びてきた髪に耐えかねて向かった床屋に絶対秘密を漏らさないように約束させます。 しかし、王の秘密を知ってしまった床屋はもう皆にしゃべりたくてしょうがありません。 我慢しきれなくなった床屋はついに牧草地に掘った穴に向かって「王様の耳はロバの耳!」と叫び、その穴を土で埋めなおしました。 ところが、そこから葦が生え、風が吹くごとに「王様の耳はロバの耳!」という声が風に乗って、国民が皆その秘密を知ってしまった・・・という話でした。 自分が秘密を持つとなんとかそれを隠しておきたいと思いますし、また、知ってしまった人は他の人にしゃべりたくなる・・・これは、昔も今も変わらない人間の心理なので