「新聞記者でありながら、現在の日本におけるメディアの報道姿勢には懐疑的である。チャンネル桜に出演した際に自分がメディアの中にいてこんなことを言うのは恥ずかしくて仕方ないが、メディアに良識を求めても仕方がない。メディアにそんなものはない」 日本国民の大多数がこの言葉に納得してしまう現実は誠に哀しい限りですが、これが産経新聞の政治部編集委員で「阿比留瑠比の極言御免」コラムの筆者である阿比留記者ご自身の言葉だと言うには驚く他ありません。 その阿比留記者は5月16日の電子版のコラムで「悪いことは言わない。民主党はもう、菅直人元首相に発言の場を与えない方がいい」と公党に対し所属議員の発言の制限を求めています。 これは良識に欠けると言う依り、ジャーナリストとして守るべき最低の倫理にも反する行為です。 戦前に弾圧された哲学者の三木清が「ジャーナリストは公平な批評家であるよりも、むしろ党派性意見の代表者で
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